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2007年5月 3日 (木)

デザイン実現・立体裁断の力

チュニジアでは、まだ立体裁断が一般的ではありません。Dsc00316

洋裁店ならお客様の体型を見て、平面型紙を補正しながら使うようですし、繊維業の大半が縫製工場ですので、私の同僚のパタンナーも型紙を創り出す力が問われるのではなく、ヨーロッパ先進国のブランドから出されたパターンをCADを使ってグレーディングできるかどうかの技術が問われているようでした。

数少ないメーカーもカットソー出身で、布帛に強いパタンナーが作っていそうなチュニジア製の洋服は見かけませんでした。

チュニスにはパリの有名な服飾の姉妹校があります。そこでは型紙を厚手のシーチングで縫い上げて立体で見るという方法はとられていましたが、シーチングをボディーにあてて様子を見ながら切っていく、我々がアパレルで行う立体裁断は教える人が居ないようでした。パリの本校とはかなりカリキュラムに違いがあったと思われます。

デザイナーが描いたデザイン画を平面で型紙にしても、見本を見るまでは、型紙がデザイン画のイメージに出来上がっているのかどうかが分かりませんし、見本からの修正は手間がかかってしまいます。

デザイナーの傍らで立体裁断をしていけば、機能やデザインのバランスを目で確かめながら、即デザイン画が型紙(立体裁断のシーチング)にできあがっていきます。日本などのブランドでは、こうやってできた型紙も必ず見本を縫って確認し、さらにいい型紙を仕上げます。作業が簡単でできあがりもよいのです。

もちろん、習得には時間がかかりますが、もしプロのパタンナーと言うのなら必須ですし、これが一番“かんたん”なのです。

チュニジアの新人デザイナー(美術学校卒)の初めてのデザイン画を実現するために、私が立体裁断をして彼の手足となり仕上げたツーピースのトワル(シーチングの立体)です。
そう、このフェミニンなツーピースはチュニジア人男性によるデザインです。
そして、チュニジア人デザイナーとマダムミコのコラボレーションです。
「彼」、このあとつぎつぎとイメージを出してきました。

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