2008年7月14日 (月)

Stagiaire Najla 11.立体裁断研修の総仕上げ・飾りつけ

コレクションが完成し今回が最終回になります。

専門学校の学生だったナジラが、日本人のマダムミコに立体裁断研修を申し出たのは、この日をさかのぼること半年くらい前でした。本当にやる気があるのかなあ・・と半信半疑で始まった研修は、この研修の前に7回に分けて立体裁断基礎編応用ブラウスでご紹介しています。

その後、マダムミコの帰任2ヶ月前に、約束どおり現れたナジラと、実質32日間のおもいがけない使命感研修がスタートしました。ナジラとの出会いのようすは、こちらに詳しく書いています。


前回 10.縫製の仕上げのようすに続けて最終回のようすをご覧下さい。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
※このテーマは、所属先のチュニジア繊維技術センターから指示されたものです。


第11回目【最終日40日目】飾り付け展示のようすをご覧下さい。

【マネキンに着せつけ】
Img_1296s
真剣なまなざしのナジラです。右胸にはチュニジアの航空会社のロゴも縫い付けました。

【ストールの準備】
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衿元にストールを巻きつけます。

【衿元のストールを結ぶ】
Img_1304
イスラムの女性はストール使いに手馴れています。


【コレクションの出来上がり】
Img_1308
ナジラの小さなブースです。航空会社のスチュワーデスの制服の提案が飾られました。かたわらのボディーには立体裁断したシーチング(立体裁断に使うみざらし木綿)も展示しました。そして、その間には、立体裁断の工程を簡素化して、私が表現してみました。

【完成!ナジラのブース】
Img_1305_400   
ナジラに敬意を表して、大きな画像でご紹介します。

私は、これまでの工程中、時間を見つけてすこしづつ、パワーポイントや書類にこの研修をまとめていました。飾り付けの画像を最後に加えて、この日の夜パワーポイントを仕上げました。本当にぎりぎりでした。実は、この翌日が私の2年間の活動の報告会の日だったのでした。ナジラとの研修は、二年間のたった合計3ヶ月でしたが、この3ヶ月のために、私は2年間のチュニジアでの技術移転の時間を過ごしたと言っても過言ではない、というような気がします。各国のコラボレーションによる技術移転は容易ではありません、まして即効性への期待はしにくいものですが、ナジラのような研修生に出会えた事は、技術移転への希望を示しています。

私は、ナジラにも研修の様子をまとめたパワーポイントを贈りました。可笑しいのは、その中身のフランス語はつたない私のフランス語を聞きながら、彼女自身が翻訳したものです。この飾り付けの日から6日後に、私は二年間を過ごしたチュニジアを離れました。

11回に分けてご紹介した、ナジラとの研修のようすはこれで終わりです。
チュニジアといえば、一度だけチュニジア人のために(日本人のためでなく)日本料理の会を催しました。

同僚:「ミコ、あなたは、日本人だからSushiが作れるでしょう?作ってごちそうしてください!」
マダムミコ:「いいえ、作れません。日本人でも作れる人と作れない人がいま~す。残念でした!」

そんな会話を2年間続けて来ましたが、「マダムミコ」、やる時はやる!ということで、次回は、マダムミコの日本料理?の腕前とパーティーの様子をご紹介します。そう言えば、カンボジアでも2年に一回でした・・・・。

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2008年7月 5日 (土)

Stagiaire Najla 10.立体裁断・縫製の完成

マダムミコのチュニジア時代、チュニジア人研修生ナジラとの40日の研修の様子です。
前回9.では、“縫製”の期間一週間の後半の様子をご紹介しました。今回と次回の全11回でこのシリーズは終了します。

いよいよ、コレクションの完成も近づいて、ナジラとの研修期間も残り少なくなってきました。コレクションの完成はほぼマダムミコの帰任と同時の予定です。
それ以上早くなることは望めず、願わくば遅くならないように・・・・。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
※このテーマは、所属先のチュニジア繊維技術センターから指示されたものです。

第10回目【38日目~39日目】縫製の仕上げのようすをご覧下さい。



【スカートの縫製】
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ジャケットの仕上がりが見えてきたので、スカートにかかりました。スカートも裏付きですが、ジャケットの工程に比べると1/3以下の内容です。プロになるなら、あっという間にきれいに仕上げなくては・・・。真剣です。どんどん上手になっていきました。

【協力隊員がウエストの芯地を接着】

Img_1269ss
青年海外協力隊員って聞いたことありますか?
マダムミコも14年前のカンボジアで協力隊員でした。このチュニジアにもたくさんの日本の若者がボランティアで様々な活動をしています。ナジラとの研修の様子を見学にマハディアという地方都市で活動をしている若い友人が訪ねてくれました。
彼女は服飾の仕事ではないのですが、洋服を作る趣味があり、自作の洋服をよく着ていました。この日はプレスのお手伝いを買って出てくれました。
協力隊員って、現地の言葉がぺらぺらなので、ナジラや他の同僚達とのコミュニュケーションが簡単!うらやましくって、助かって、嬉しいひとときでした。
Aさん、ありがとう!

【スカートの仕上げ】
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ミシンの作業が終わり、この日はオフィスです。もう作品が出来上がる頃、マダムの貫禄の装いのナジラです。

【スカートの完成】
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できました!
ウエストのヨークとプリーツの向こう側の布が同じパープルカラーです。左ポケット口にはジャケットの肩とおそろいのブレードをつけています。

【ジャケットの完成】
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ジャケットも裏地のまとめなど終えて、こんなふうにしっかり仕上がりました。
後は、ボタンホールとボタン付けです。ボタンホールの手穴カガリは、密なスケジュールにはまらないので、マダムミコがサポートし作成しました。

【チュニジア人の先生】
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トレボ!(美しい)トレトレビアン(とって~もステキ)っと、他の学生達の研修をしている先生(男性)が絶賛してくれました。他にもいろいろ言ってくれたんですけど、仏語なのでね~。

【完成!!】
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マダムミコの帰任までの、決まった期間2ヶ月の間に仕上げる事が命題でした。
2ヶ月間の勤務日は40日です。ナジラは学生なので学校に行かなければ行けない日があり、残る実質32日(シリーズは40日間でご紹介しています。)で、スケジュールをこなしました。私は本当に幸運にもすばらしい研修生と出会う事ができました。

次回の最終回はチュニジアの繊維センターの展示場での飾り付けのようすをご紹介します。お楽しみに! 

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2008年6月28日 (土)

Stagiaire Najla 9.立体裁断・縫製後半

マダムミコのチュニジア時代、チュニジア人研修生ナジラとの研修の様子です。
前回8.では、“縫製”の期間一週間の前半の様子をご紹介しました。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
※このテーマは、所属先のチュニジア繊維技術センターから指示されたものです。

第9回目【31日目~37日目】の7日間のうち“後半”のようすです。


【地衿を身頃に付ける】
9_1
袖を縫いつける前の身頃の軽いうちに身頃側に付く衿“地衿”を縫い付けます。
地衿はバイヤスにする事が多いので、バイヤスの左右非対称を避けるために、一般的には後ろ中心で接ぎを作ります。

【ナジラの様子】
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真剣なまなざしです。コレクションを仕上げるモチベーションに支えられています。素晴らしい研修生です。

【繊維センターの通常の研修生とアトリエを共有】
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向こうに複数居るのは、被服関係の大学生だそうです。
チュニジアの繊維の指導的立場であるマダムミコの配属先「繊維技術センター」では、年間を通して学生への研修がプログラムされていました。

【袖付けのぐし縫いとしつけ】
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身頃の袖ぐりにはあらかじめ伸び止や形作りのために芯を貼っています。
ゆびぬきがないチュニジアでしたが、中指に厚紙を巻いてゆびぬき様に仕立て、ぐし縫いをしたナジラです。仕事はおみごとです。

【袖つけミシン】
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袖側から、覗き込むようにぐるりと縫います。袖下を二度重ね縫いしますので、袖底より7~8cm離れたところからスタートするとちょうどいいでしょう。

【都度の確認】
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ひとつの工程を終えたら、できあがりの様子を都度確認します。まとめての修正は効率が悪いのです。ひとつひとつていねいにする事が、もっとも早い方法です。

【移動】
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アトリエは一階にあります。マダムミコのオフィスは二階です。研修の度に、こうやってボディーごと一式の道具や材料を抱えて移動します。

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2008年6月21日 (土)

Stagiaire Najla 8.立体裁断・縫製前半

マダムミコのチュニジア時代、チュニジア人研修生ナジラの研修の様子です。
前回7.では、コレクションの裁断から芯地貼りまでの研修の様子をご紹介しました。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
※このテーマは、所属先のチュニジア繊維技術センターから指示されたものです。

第8回目【31日目~37日目】の7日間のうち“前半”のようすです。残された日数はあとわずか、完成までダッシュで進みました。
※研修の期間は、出勤日の40日間だけ、スケジュール表を作って、ナジラと研修の日程をこなしていきました。

【裏地縫い】
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制服はジャケットとスカートのスーツです。どちらも裏付き。裏地の型紙もとりました。

【肩の飾りテープ】
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左肩の飾りテープです。ひきつれないように着用した時にきれいに見えるようにテープをたたきつけます。

【前身頃】
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飾りテープも、身頃の切り替えも、ポケットの袋布の仕付けの落ち着きも完璧に近いです。根気良くていねいにできる研修生です。いえいえ、できるように努力する精神力のすばらしい研修生です。

【ポケットの仕付け】
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ポケットが付く位置は、ウエストのくびれと腰のふくらみの、ちょうどその境目です。着用した時にポケットが自然な位置に納まっている・・・・、難しいんです。

【アトリエでの作業風景】
8_5
国の繊維センターの設備は充分です。充分な設備を充分に使っていないのが少し問題かもしれません。都度、申請を出したり、アトリエの鍵を持っている上司をさがしたり、煩雑なのですが、できるだけ使用するよう頑張りました。ナジラの縫製の研修のあいだ、マダムミコも春夏コレクションを作成していました。

【帽子の作成】
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帽子も作ります。やはりテープ付けに気を使って・・・。帽子の縫製はマダムミコが応援作成しました。残されたスケジュールでナジラにはジャケットとスカートを仕上げて欲しいのです。


【袖付けの準備】
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ここまで進みました。

縫製の様子は、次回へ続きます。

マダムミコ

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2008年6月15日 (日)

Stagiaire Najla 7.立体裁断・裁断から芯地貼りまで

チュニジアの研修生の様子です。
前回 6.では、仕様書と工程分析表の研修の様子をご紹介しました。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
※このテーマは、外部の学生の個人研修を了承するにあたり、所属先のチュニジア繊維技術センターから指示されたものです。

第7回目【28日目~30日目】です。
※研修の期間は、マダムミコの帰任前の二ヶ月間でした。土日、祭日などを抜いて2ヶ月間のうち、40日がセンターの出勤日です。その40日間のスケジュール表を作って、ナジラと研修の日程をこなしていきました。

【型入れ】
Img_1147s_2
効率のいい裁断のために「型入れ」をしています。大きなテーブルが使えない日だったので、マダムミコの机の上で腰をかがめながらの作業です。
ナジラは敬虔なモスリム(イスラム教徒)なので、頭にはいつもスカーフを巻いています。


【裁断】
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翌日、服装が違います。
型入れでパーツの置き場所が決まったあと、一度ではなく、幾つかのパーツづつに分けて何度か裁断を仕上げていきました。立ち仕事には負担のかかる低い机なので、座ってもらいました。


【芯地の接着】
Img_1151s
そして、また翌日です。
ナジラのスカーフと洋服のカラーコーディネートはいつも品があって好ましいです。
この日は、アトリエ(工場のシュミレーション室)が使えたので、蒸気プレス機で接着芯地をどんどん貼っていきました。

【あて布】
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接着芯地の糊がアイロンにつくとやっかいなので、あて布(ハトロン紙みたい)を一枚あいだに挟んでいます。

さあ、残り時間は正味10日です。病気も怪我も勿論駄目です。イスラムの断食の時期に重なってしまい、一日の稼働時間も短いのです。

続きは、また一週間後くらいに・・・。

マダムミコ

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2008年6月 7日 (土)

Stagiaire Najla 6.立体裁断・仕様書、工程分析、付属購入まで

前回の、Stagiaire Najla 5.立体裁断から型紙 からまた3ヶ月以上も経ってしまいました。ナジラ(Najla)は、マダムミコがチュニジアの繊維センターに赴任していた時に、立体裁断の研修を願い出た専門学校の学生です。ナジラの強い動機が、私の帰任前たった二ヶ月間の実質32日の短い期間に研修を完成させてくれました。その様子を11回に分けてご紹介する今回が6回目になります。

第5回目【11日目から15日目】では、立体裁断のトワルを型紙にするところをご紹介しました。※16日目から22日まで、ナジラは学校の授業に出ていましたので、こちらの研修はお休みになりました。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服

第6回目【23日目から28日目】です。
仕様書の作成
Dossier_tunisair_s
仕様書というのは、洋服の絵型で形を目で確かめ、どのような各所のサイズなのかが記載され、生地の添付で素材を確認し、生地と付属品の必要な用尺を示し、さらに裁断の仕方や縫製の方法の指示まで仔細に表わしたものです。この指図書一枚を見れば、どんな生地でどんな風に作る“計画”なのかが一目瞭然になるというものです。

工程分析を描く
Gamme_de_montage_s
工程分析表です。縫製の効率のいい順番を示すものです。
このイラストは仏語の未熟なマダムミコが、工程分析について研修生に理解しやすいように描きました。専門用語など洗練されている環境(書く人も読む人も)なら、文章の方がいいのですが、私も研修生も仏語の専門用語については、そのレベルがありません。
文章の中にポイントのイラストを入れると更にいいんですが・・・・。

付属品をそろえる

Img_1146s
型紙ができて、必要な布地や付属品の用尺がはっきりしたら、初めて付属品の購入をします。製品の仕事では、すべてが計画に基づいています。

立体裁断から、型紙をつくり、そして仕様書、工程分析、材料をそろえて、ようやく作品の縫製を始める準備が整いました。

次回からの縫製の様子は、あまり間を置かずにご紹介したいのですが・・・。

マダムミコ

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2008年2月14日 (木)

Stagiaire Najla 5.立体裁断から型紙

おなじみチュニジア人研修生ナジラとマダムミコの研修の様子です。・・・といっても、前回のアップから気がつくと4か月も経っていました。ほぼ、“おなじみ”とは言えないですね。初めて見る方も、前から見ていただいている方へも、前回 までの記憶をたどっていただければ幸いです。

ナジラはマダムミコがチュニジアの繊維センターに赴任していた時に、自ら研修を申し出た服飾学校の学生です。ナジラの大きな動機と実行力が仕事を充実させてくれました。日本に戻り、2008年新年にばたばたしている私に「ボナネ!ミコ」(あけましておめでとう!)と先にメールをくれました。ああ、そういえば中国人の友人からも先に「新年快楽!」(新年おめでとう!)とメールをもらっています。どうも私の海外の友人達は日本人の私よりずーっと日本的かも。

さて、Stagiaire Najla(研修生ナジラ) シリーズは全11回の予定で、今回が5回目です。
マダムミコの任期の残り二ヶ月間の実質32日、研修生とマダムミコの“使命感研修”の模様をご紹介しています。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服

第4回目にご紹介した【8日目から10日目】の研修の様子では、制服の立体裁断が完成しました。今回は、立体裁断のトワル(組み立てたシーチング)をばらして、型紙に変えていきます。


【11日目から15日目】←細かい記録がないので、一気に・・・。
立体裁断の完成
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鉛筆の印付け。 トワルの出来上がり線に鉛筆の“点”で印をていねいにつけていきます。
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鉛筆の点を紙に写す。シーチングにつけた点を紙に写しています。
12_2s_2
画像は一つ前のテーマの研修の時の作業の様子です。
今回の研修では、この工程を撮影し忘れました。


点をつなげて線にする。
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ひとつのパーツづつていねいに型紙を仕上げてから、更に型紙同士を検証しています。
かなり根気のいる細かくて創造性と精度の必要な仕事です。好きじゃないとできないですね。でもこの細かい仕事は、けっこう楽しい時間です。


型紙の出来上がり スカートです。
Img_1217_1ss このトワルが↓こんなふうに型紙になりました。
Img_1212_1s

上着の型紙もできました。
Img_1143s

第6回目では、生産時必要な工程分析表や仕様書の作成をご紹介します。
この立体裁断や型紙は、マダムミコの指導のもと、チュニジア人研修生ナジラが作成したものです。根気と実行力のあるすばらしい研修生です。

洋裁くらぶ
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2007年10月 7日 (日)

Stagiaire Najla 4.続き立体裁断をする

おなじみ!チュニジア人の研修生とマダムミコとの研修の様子です。
だいぶ前にご紹介した別シリーズ(7回)の立体裁断基礎応用ブラウスもご覧ください。

今回は新しいシリーズ“StagiaireNajla”の第4回目です。前回第3回目こちらからどうぞ。
と言っても、前回のアップから1ヶ月以上経ってしまいました。先月9月は『洋裁くらぶ』の生徒さんの作品ラッシュでしたね。昨年のチュニジアでのこの研修生と、今年、日本で出会った生徒さんの頑張りと、尽々私は、ラッキーな人との出会いがあると感謝しています。

さあ、昨年チュニジアでの仕事の任期の残り二ヶ月間の実質32日、研修生とマダムミコの“使命感研修”の続きをご紹介します。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服

第3回目にご紹介した【4日目から7日目】の研修の様子では、立体裁断に入り、ジャケットの身頃と袖を組み終えました。

今回は、スカートやジャケットのパーツを仕上げて、立体裁断を完成させていきます。
【8日目から10日目】

衿の立体裁断
Dsc00394c

Dsc00390c

Dsc00389c
後ろ→→→→→横→→→→→前と形作りました。



ポケットの立体裁断
Img_1121p Img_1223_1s
ポケットのおおよその大きさを決めてからゆとりを入れて、正しい位置にポケットをも形作ります。

そうすると・・・。
上着ができあがりました。
Img_1222_1s


さらに・・・。
肩の飾りテープ位置を決めて
Dsc00395s
作業中のNAJLAの様子です。
帽子も作りました。
Img_1138s

スカートの立体裁断
Img_1217_1ss
スカートは基本型から平面で型紙を起こして、立体で形を見て仕上げます。
少しの修正でOKでした。


立体裁断のできあがり
Img_1117s Img_1119s
Img_1139
仕上がりは、こんな具合でした。
次回は、トワルから型紙へ【11日目から15日目まで】の様子をご紹介します。

これらの作業はマダムミコの指導の下、チュニジア人研修生NAJLAがしたものです。
次回もお楽しみに!!

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2007年8月29日 (水)

Stagiaire Najla 3.立体裁断をする・チュニジアで

だいぶ前にご紹介した7回シリーズの立体裁断基礎編応用ブラウスで活躍した、チュニジア人研修生の新しいシリーズ“Stagiaire Najla”(研修生ナジラ)を11回に分けてごご紹介しています。
今日は第3回目です。第2回目こちらからどうぞ。

ナジラのこの研修は、私の帰任二ヶ月前からの二ヶ月間、つまり8週間の平日40日、実質32日間だけの限られた時間ですべてを完成させるというものでした。
計画を立ててもそのとおりは行かないものですから、さらにタイトな予定を立てないと実現は不可能となります。
彼女も私もやり遂げなければいけないという、使命のようなものを感じて進めていました。

テーマ:国営航空のスチュワーデスの制服
前回【1日目から3日目】までに、デザインが完成しました。Img_2810


つぎに、型紙のための立体裁断を始めました。
【4日目から6日目】
ジャケットから始めます。シーチングの準備とだいたいのサイズを考えて立体を組み始めます。立体裁断の基礎はすでに終わっていますので、なんとか進めていく事ができました。

後ろ身頃
すでにできている身頃を後ろ側を撮ったところです。
パネルラインなどのラインは、デザイン画のイメージを重視します。
カーブのきついところには斜めに鋏をいれてすすめています。
Dsc00399s


前脇のパネルラインのピンを見てください。胸のふくらみとウエストのくぼみに、なだらかなカーブを作り上げるのは、見た目よりも難しいものです。細かくピンをうっていますが、決してラインを崩してはいません。
ライン作りに夢中になっていると、身幅が狭くなったり、広くなったり。立体裁断では、時々少し遠めになり客観的に眺める事が大切です。
Dsc00397


前身頃と後ろ身頃のバランスを調節するのが脇身頃です。袖ぐりも形良くできているでしょうか。脇から見ると、パネルラインがでこぼこせずに、なめらかに出来上がっているかも、確認できます。
Dsc00398s_3   
上着ですから、スカートの上にあわせるゆとりが必要になります。
スカートが先か、上着が先か迷うところですが、ここでは、スカートの寸法を想像しながら上着の裾部分も仕上げていきました。


【6日目から7日目】

身頃の袖ぐり寸法を測り、その寸法から平面で二枚袖パターンを作成します。
パターンをシーチングに写して、袖の形を見てから、袖山を身頃に留めつけていきます。
パターン上の線は参考と考えて、立体で見て、形良く修正します。
Dsc00396


袖山のいせ込み分量(袖山の必要なふくらみ)をピンで上手に収めています。
Najlaは、この研修でもどんどん腕をあげていきました。
Img_1118ss
次回は、衿、スカートの立体裁断の様子をご紹介します。

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2007年8月 4日 (土)

Stagiaire Najla 2.初めてのデザイン・チュニジアで

だいぶ前にご紹介した7回シリーズの立体裁断基礎編応用ブラウスで活躍した、チュニジア人研修生の新しいシリーズ“Stagiaire Najla”(研修生ナジラ)を11回に分けてごご紹介しています。
今日は第2回目です。第1回目こちらからどうぞ。

研修生ナジラ(NAJLAと書きます、「J」には母音がくっついていませんので「ジ」ではないのです、私にとって難しい発音です)は、服飾技術の専門校の三年生でした。専門校のカリキュラムの中には、デザイン画や洋服のデザインという授業はないようです。チュニジアでは洋服のデザインは美術学校でデザイン画だけ学ぶようです。洋服のしくみと洋服のデザインが結びつかない原因なのかもしれません。
ナジラは、彼女のイメージのなかにたくさんのデザインを持っているようでしたが、デザイン画の練習をした事がないので、表現方法がありませんでした。
少し強引でしたが、デザインとデザイン画の研修を最初の三日間で組んでみました。

ところで、この研修のテーマは、チュニジアの繊維技術センターの指定があり、国営航空のスチュワーデスの制服となりました。

【1日目から2日目】

自分のイメージに近い物を雑誌から抽出する。二つ選びました。
①↓↓リボン使いのバランスがいい。
Njl1 Njl2_1 ②↓↓アシンメトリーが気になるとのこと。

並行して、デザイン画を自由に描いてみます。↓↓
なかなかうまくは描けません。
Njl10_1
デザイン画は8頭身位で描く基本がありますので、下絵にして練習をすることにしました。少し練習に慣れてきたので、雑誌の切抜きから自分のデザインへと具体的にイメージを膨らませていきました。

↓↓↓↓

①↓↓細いリボンは機能性がないのでブレードの変更。
Njl4_1
②↓↓変わり衿は、スカーフに変更。
Njl5_1
スチュワーデスの制服にチュニジア的要素を盛り込みたいのがNAJLAの希望です。さてどうしたらいいでしょうか?コレクションは1型です、絞り込んでデザインを決定します。

【2日目から3日目】
決定!!
①のブレードに、チュニジアの要素をいれることにして、型自体はアシンメトリーの②を生かします。衿あり、NAJLAの初デザインはこのようになりました。
↓↓
Njl7 生まれて初めて、2日目でこれだけ描ければ立派なものです。
胸にあったブレードは肩に移動しました。
袖口にもブレードをつけます。
スカートのヨークと帽子がおそろいの別布になります。Img_2810_3
上着に合わせてスカートもアシンメトリーです。ポケット口にもブレード。
機能性と信頼感が盛り込まれています。チュニジアの空と海の色“青”の濃淡でとてもきれいなさわやかな色調です。とスチュワーデスの制服として、充分なデザインをNAJLAは創作しました。

デザインとデザイン画の完成
実際に人が着た場合のバランスをアドバイスして、デザイン画を完成させました。少し手伝いましたが、ほぼ3日間で初めてのデザインを仕上げた研修生のこの先の様子をお楽しみにお待ちください。次回は立体裁断にかかります。

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2007年7月 9日 (月)

Stagiaire Najla 1.思いがけない技術移転・チュニジアで

だいぶ前にご紹介した7回シリーズの立体裁断基礎編応用ブラウスで活躍した、チュニジア人研修生の新しいシリーズ“Stagiaire Najla”(研修生ナジラ)を11回に分けてこれから時々ご紹介します。

今日は第一回目です。
私は、2004年から2006年の間の二年間、チュニジアの繊維技術センターと言う、国の機関で技術者の一人として勤務していました。ここには、繊維関係のあらゆる分野の技術者がいて、主に中小企業に対して、いろいろなサポートをするのですが、時には就職前の学生達への指導も行われていました。
私の出会った“研修生ナジラ”は、そういう学生達とはまた別に、このセンターに研修を申し出たという服飾専門学校の学生でした。彼女のような個人の研修生は他にいなかったので、今思えば、学校での成績もよく真剣な申請書を書いて研修が認められたのだろうという事が想像できるのでした。
ナジラを指導するのは私の同僚(もちろんチュニジア人)でした。同僚は、当時、仕事が忙しくナジラに簡単な課題を与えるだけでなかなか就いて指導をする事ができないようでした。その頃の私の仕事は、実はその忙しい同僚を指導することでしたので、課題をすぐ終えて暇をもてあましている“ナジラ”と私は自然に話を始めていました。

“ナジラ”は立体裁断をしている私を見て、立体裁断を学びたいと言いました。
同僚と上司に了解を得て、私たちの立体裁断研修が思いがけずに始まりました。その最初の研修が、以前にご紹介した立体裁断基礎編応用ブラウスになります。これは1ヶ月のコースでした。
Dsc00395s
私の帰国が迫る2ヶ月前に再び研修を申し出た“ナジラ”に、学校もセンターも、そしてもちろん私も承諾して、2回目でたぶん最後の私との研修が始まりました。

Njr


立体裁断を教える事がないチュニジアで、この技術を学ぶ事ができた“ナジラ”は、インターネットを通して、チュニジア全国に無料で!知らせようとしています。少し時間がかかるようですが、右のともだちリンクにもその日を楽しみに“ナジラ”のページ“NAJLA”をリンクしています。一足早く、私からその様子をすこしづつご紹介します。

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2007年5月 6日 (日)

立体裁断基礎編 第7回目、完成!!

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。

チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介するのも第7回目、今日が最終回“完成”です。
少し間があいてしまいましたが今日は最終回なので特別にチュニジア人研修生の横顔をちらり・・・。

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型紙の縫い代つけ
製品用の型紙は縫い代がついています。
大量生産では針混入の危険を避けるため、まち針を使わずに縫製するからなんです。
ですから縫い代の正しい寸法が、縫製のめやすになります。

チュニジアはヨーロッパ先進各国の縫製工場が多く、大量生産の型紙には縫い代がつくということはパタンナー達の常識として定着しています。
ご存知の方も多いでしょうが、工場用のパターンには元の縫い目の線はかかれていない場合がほとんどです。

ここがみそです。
元のパターンを知っているかどうかが、縫い代の重要さを知っていることへと繋がります。

縫い代をつけるときは、型紙のカーブや直線が相手側の型紙とどういうふうに縫いあわされるかの理解が必要になるからなんです。

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型紙のカットは方眼定規とカッターで
難しい話は、このくらいにして、やっぱり便利なのは、方眼定規それにカッターです。この二つであっという間に型紙が切れてしまいます。

これで立体裁断基礎編応用ブラウスの終了です。えっ!あっけない?
この研修はあくまでも立体裁断で型紙を造る事が目的でしたので、作品作りはありません・・。というより時間がありませんでした。型紙の全体を撮っていませんでしたので、
おまけに・・・↓↓↓実はこの研修の前に行った↓↓

“おまけ”立体裁断基礎編基礎ブラウス2型です
Dsc00298_2

296s
Dsc00289
原型を組みました、シンプルな型紙は難しいですよ。

Dsc00228_1 Dsc00236 
Dsc00372_1




前後にダーツありの、基本ブラウスを一番最初にやりました。これが研修生にとっての生まれて初めての立体裁断でした。型紙も完璧・・・。横顔も登場!!

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私、マダムミコにとっても必死の研修でした。チュニジアの研修生から仕事を続ける根気強さを学びました。


アーカイブはそれぞれをクリックしてください。
立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目」「第2回目」「第3回目」「第4回目」「第5回目」「第6回目

基礎編応用ブラウス研修の様子はこれで終わりですが、このあとにも彼女の強い希望で研修をすることになりました。今度はコレクションの作成もあります。彼女の奮闘ぶりをシリーズでご紹介する予定です。

そんなわけで続く、チュニジアの立体裁断次回をお楽しみに・・・。

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2007年4月17日 (火)

立体裁断基礎編 第6回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。
チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介するのも第6回目となりました。

立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目」「第2回目」「第3回目」「第4回目」と続き、いよいよ型紙の仕上がりは目前です。
前回「第5回目」は、シーチングから型紙へ移し替えるところをご紹介しました。

今日の第6回目は写真は少ないですが、大事なところです。

13_2_2    修正・型紙の寸法あわせ
シーチングの印に沿って、型紙に全部移し終わったら、今度はそれぞれの型紙同士がきっちりとあうか寸法の確認をします。

一ミリも狂っていたら駄目です。厳しいですか?もちろん、いせ込みの必要なところもありますし、生地の性質、他にもいろいろな理屈で寸法が合わなくてもいい場合もありますが、それ以外の基本は同寸。
やっぱり厳しいんです。

でもそうやって作った型紙で縫うとあっという間にきれいに簡単にできあがるので、ここは我慢のしどころです。

線の修正も

寸法を正確に取るためには、シーチングのピンの取り方では見えなかった線のがたつきなどの線の微調整と修正も大切です。

13_1

この二つの修正は、立体の形を頭に入れながら、型紙の理屈を理解しながら・・・。かなり高度な技術がいります。
一つ一つの私のしつこい説明を(それも下手なフランス語を)根気よく聞いて理解して頑張ったチュニジアの研修生、毎回ですが、すごい人なんです。

こちらがメルシーボク(ありがとう)と言いたいくらい・・・。




では第7回型紙の完成をお楽しみに・・・。

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2007年4月 6日 (金)

立体裁断基礎編 第5回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。
チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介する、第5回目です。

立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目」 「第2回目」「第3回目」←をそれぞれクリックしてください。前回の「第4回目」は、前立てのフリル作りの様子でした。

今日の第5回目ではシーチングから型紙へ移し替えるところをご紹介します。

1_0_1 前回、下のように立体裁断が出来上がりました。
1_1s_1 

さあこれからいよいよ、シーチングを型紙へ変える経過をたどります。

11_2s
 

シーチングへの印つけ
できあがった立体裁断の状態をそのまま型紙にしたいですね。ピンを打ったところにていねいに鉛筆で「点」の印をつけていきます。

立体裁断の基本線になるボディーのバストラインやウエストラインも根気よく点でなぞっていきます。





11_1s_1 点を結んで線をひく
点を付け終わったら、ピンを全部はずします。
しわを伸ばす程度に地の目に気をつけながらアイロンでしわをのばしたら、今度はさっき付けた鉛筆の点をなぞって線をひいていきます。




立体裁断のピン打ち、その後の印付け、それがきちんとできていないと、ここで線がガタガタになってしまいます。線を引き終わると、シーチングの型が完成。

さあ、いよいよ紙に写して本当に型紙に変えていきます。

シーチングの型を紙の型に変える
12_2s_1 シーチングは布地ですから、ひっぱたり縮めたりすれば寸法が変わってしまいます。長い時間放っておけば生地のゆがみが戻ってきます。

プッシュピンで印を付ける
シーチングの線をプッシュピンを用いて紙に点で移し変えていきます。こまかい作業です。
どうしてわざわざ紙の型紙を作るのかというと、立体裁断で出来上がった、目で見た形を動かない証拠で残して型紙という理論に変えていくためです。型紙は、同じ洋服を作る時の型として繰り返し使う事ができます。その型からの展開も容易にできるのです。

12_1s_2   型紙は全部で10パーツ
このブラウスの型紙は、前身頃2つ、後ろ身頃2つ、衿が3つ(フリルも)、袖は1つ、それに前立てが2つ(フリルも)合計10のパーツによって成り立っています
プッシュピンを持って、点を打つ作業が続きます。

毎回お話していますが、これらの作業は、初めて立体裁断に取り組んだチュニジア人の研修生によるものです。彼女のやる気と根気は本当にすばらしいものでした。すばらしい人材に出会うには多少時間がかかりますが、あきらめずに仕事を続けてよかったと思える時間でした。

では第6回をお楽しみに・・・。

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2007年3月21日 (水)

立体裁断基礎編 第4回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。
チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介する、第4回目です。

立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目」 「第2回目
第3回目」は袖と衿を組み立てました。

第4回目では前立てのフリル作りの様子をご紹介します。
1_0_7
   フリルを作る9_1_2
フリルの巾は3cmくらいにしましょう。。前立てまわりの長さを計っておおよその長さを計算します。フリルの倍率は生地やデザインによって変わりますが、この場合は大体1.6~1.8倍くらいのフリルがきれいですね。フリルのシーチングが用意できたら、あらかじめギャザーを寄せてみましょう。

ところが、日本の洋裁学校で学んだ者には簡単な「ぐし縫い」
これが、とっても難しいのです。

私たちは、訓練済みなのですよ、ラッキーです。
カンボディアでもそうでしたが、刺繍用の指にかぶせる指貫のようなものはあっても、右手の中指にする指貫をチュニジアでも見た事がありません。指貫ってその日はめてその日に使いこなせるでしょうか?使い始めの頃を思い出してください。たぶん無理でしょう。

私は、研修生に厚紙で指貫を作ってあげて手取り足取り?教えました。
教えるのは簡単です。でももう既に技術を習得している(と思われている)人が、他の技術者も居る前で不器用にも見えるように(皆もできないのですが)ぐし縫いをしている様子ってかなり忍耐がいりますね。
9_2_2  フリルを前立てにつける
ぐし縫いもおわりギャザーが寄ったら、前立てにあわせてみます。長い直線のところでは平均的に、前立ての途中までのフリルなので、フリルの終わりは徐々に巾を狭くしながら前立てに流し込んでいきます。

初めてのぐし縫いや、簡単そうに見えるフリルの配分にはとても時間がかかりました。この研修生の尊敬できるところは、ここなんです。彼女は技術のためには人の目を気にしない、本当に自分がしなければならないことに没頭できる素晴らしい人です。

フリルのついた前立てを身頃に付ける9_3
さあ、前立てにフリルがついたので、身頃にピンで留めていきます。ようやく立体裁断の終わりが近づいたようです。
10_1
研修生は、学んだことを全部ノートに書きとめていました。

1_1_2 さあ、立体裁断の仕上がりどうでしょうか?
この日は朝から夕方まで結局フリルのぐし縫いと前立ての周りにそのフリルを付ける作業で終わりました。

では第5回をお楽しみに・・・。

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2007年3月 6日 (火)

立体裁断基礎編 第3回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。
チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介する、第3回目です。

立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目ここをクリックしてください。

第2回目では身頃の組み立てをしました。、第2回目ここをクリックしてください。
第3回目は袖と衿を組み立てます。
1_0_7
7_3s_1 袖を作る
初めて立体裁断だけで袖を作るのは、少々難度が高いので、あらかじめ袖ぐりの寸法をはかって、型紙を作って始めました。

型紙をシーチングに写して、作業がしやすいようにシーチングを大体の袖の大きさに切っておきます。その線を参考に袖山から袖付けにピンで形よく留めていきます。

型紙の線とずれてもかまいません。目で見て袖山のいせや袖巾のバランスに気をつけながら形作っていきます。

袖山ができたらパフスリーブの袖口のギャザー分をこまかくピンで留めます。
袖の形が出来上がります。
7_2s
さて、袖山にピンを打つのけっこう難しいです。
ていねいにていねいに。
7_1_3
第2回でお話したように、これらの画像は洋裁や型紙の基礎知識はあるものの、生まれて初めて立体裁断に取り組んだチュニジア人研修生の作業の様子です。袖山のピン打ちは袖の形をつぶさず、なおかつ少しのすくいでしっかりと縫いあげた様子が想像できるように身頃に留めつけなければいけません。
研修生の手つきどうでしょうか、なかなか上手にすすめてくれました。

8_1s_1

衿を作る
衿作りは、後ろ身頃から始めていきます。
身頃の衿ぐりや衿の付け側を伸ばしたり縮めたりしないように両方が同じ寸法で付け合わされるよう注意します。
8_3s



上衿を折り返したときに、衿まわりに適度なゆとりが残るように気をつけます。衿付け線の微妙なカーブで衿まわりのゆとりが変わってしまいます。

8_2s

衿のまわりにフリルを付けます。
このフリルって案外くせものです。
見ていると簡単そうですが、きれいなフリルを作るためには、付け側のカーブにあわせて、ギャザーの分量を変えています。

こんなこまかい気遣いが洋服の微妙な差になります。



チュニジアはフランス語が公用語です。マダムミコのフランス語は片言です。研修生がどんなに努力して言葉を聞き取り!?立体裁断に取り組んだか・・・、こちらも大変でしたが本当に真剣だったのは彼女だと思っています。

では第4回をお楽しみに・・・。

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2007年2月20日 (火)

立体裁断基礎編 第2回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。
チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスを7回くらいに分けてご紹介する、第2回目です。

第1回目ではシーチングの準備まででした。
立体裁断基礎編応用ブラウス第1回目ここをクリックしてください。
こんなデザインの応用ブラウスです、第2回目は前身頃と後ろ身頃の組み立てをします。
1_0_7
4_1_3 後ろ身頃
まず、後ろから作りましょう。用意したシーチングには鉛筆で地の目線が引いてあります。その地の目線を後ろ中心に合わせていきます。
ネックポイント、バストライン、ウエストライン、ヒップラインとピンで留めています。

4_2ms_2 次に、背巾位置では横地の目を水平になじませていきましょう。あまりぴたっと留めないで少し空気が入った感じに仮にピンで留めます。




4_3ms_2 水平方向が安定してから、肩の位置を決めます。背巾のふくらみから肩へ、上の方にシーチングを自然になじませてピンで仮止めします。








4_4_2 後ろ中心の部分が決まったら、デザイン画にあわせて脇側の余分な生地を切っていき、脇布も地の目をボディーにあわせて進めていきます(作業の画像がありませんでした)



前身頃
前身ごろも、用意したシーチングの鉛筆の地の目線をボディーの前中心にピンで留めていきます。この時もぴたっと留めないで、バストのゆとりを残します。
ボディーのバスト間にあらかじめ適当な巾のシーチングを渡しておくといいでしょう。
5_1_2 脇の切り替え線をイメージして、余分な布地は切り落とします。



5_2

脇布も、後ろ中心や前中心のように、地の目を見て垂直にボディーにあてます。身頃の切り替え線を決めながら、ピンを打ちます。




身頃がほぼできあがり
肩線と脇線もボディーにあわせながらピンで留めていきます。

6_3m_1   
後ろ

6_2_3  脇

5_2_2











6_1_1

裾は最後に水平になるように気をつけながら折り返しながらピンで留めます。

チュニジアではカットソーとジーンズの生産が多く、布帛を立体裁断で形作る方法がまだ普及していません。この研修は一人の熱心な研修生の要望で実現しました。
研修生は、平面の型紙の基礎的な知識はあるものの、立体裁断は生まれて初めての経験でしたが、それは猛烈な情熱で取り組んでくれました。
そう、この一連の画像の立体裁断は、生まれて初めて立体裁断に取り組んだチュニジア人の研修生の仕事の様子です。 
立体裁断基礎編 第3回目ここをクリックしてください。

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2007年2月 9日 (金)

立体裁断基礎編 第1回目

洋服の型紙作りには立体裁断が欠かせません。できあがった様子が誰にでも見えるからどこがいいか悪いかすぐ分かります。特にファッションメーカーでは欠かせない方法です。

チュニジアで立体裁断研修をしたときの基礎編応用ブラウスをこれから時々、7回くらいにわけてご紹介します。

1_0_4   こんなデザインの応用ブラウスを作ります。応用ブラウスでは身頃に切り替えをいれます。トレンドにあわせて、甘いフリルのテクニックも取り入れてみましょう。

1_2s 立体裁断にはシーチングを使います。シーチングは未晒しの木綿のことです、ポケットの袋布などにも良く使われている生成りの生地です。

デザインにあわせて適当な大きさにあらかじめカットしています。

2_1 洋服作りには地の目がとても大切です。生地には縦糸と横糸があり、縦糸が重力の方向に落ちるという性質があるからです。まがった布を使うとまがった洋服が左右不対象にできてしまいます。

シーチングにもていねいに縦糸に沿って地の目線を引いていきます。

3_1s_1 地の目を引いたら、生地のまがり具合が良く見えます。縦糸と横糸が90度に交差するように、アイロンで根気よく整えていきます。

第一回目は、立体裁断を始めるためのシーチングの準備でした。これが本当に大切なんです・・・・

立体裁断基礎編第2回目ここをクリックしてください。

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