2007年12月 5日 (水)

オーダーメイドワンピース 17.コンシールファスナー付けて完成!・マダムミコ

完成しました!!

お客様のオーダーを長い期間かけて作成していました。
洋裁くらぶやブログの仕事(このブログではありません)の合間にさせてもらっていたので、時折すこしずつ進めるという、とてもわがままな仕事をご了解いただける特別なお客様でしたので成り立ちました。

年末のパーティーに間にあいました!! 前回16.もご覧ください。

さて最後の工程を・・・。
後ろ中心の【コンシールファスナー】が付きました。
Img_4193
スカートのバティックから上身頃のシルクデシンの方へとファスナーを引き上げています。
Img_4194
ファスナーを付けたら、しつけでおさえ、裏地をまつりつけます。
裏地のしつけの糸が表から白く点々と見えます。
Img_4190
ロールカラーは、突合せの場合、カギホックやスナップ止めにする事が多いのですが、後ろの衿のところで、小さなカギホックを引っ掛けるのは、結構ストレスの元ですね?
今回はロールカラーの山まで身頃から続けてファスナー明きにしてみました。

Img_4195
「はい!、うまくいきました!」ロールカラーは折り返して後ろ端を衿ぐりに留めています。
これで、ファスナーを引き上げるだけの着用が簡単なワンピースになりました。

前からもお見せしましょう。
Img_4197
袖のカフスも見えますね。

全体のできあがりは・・・、輪郭だけですが、ちょっとだけお見せします!!
Img_3515_2  Img_4200
立体裁断で形を作り始めてから長い時間が経ちました・・・。
お客様には本当にお待たせしていました。
すぐにお送りします~~。
お客様はこれからやることがいっぱい
組み合わせる小物探しや他のコーディネートなどなど・・・お洋服一着で終わりというものではありませんね、お洋服は主役であり脇役でもあり・・・。

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2007年12月 4日 (火)

オーダーメイドワンピース 16.身頃とロールカラー・マダムミコ

お客様のオーダーを作成中です。
昨日、15.でご紹介した袖とカフスの工程と今日ご紹介する工程は、同時に進めたものですが、一度に紹介しきれず今日の記事と二つに分けました。


【伸び止め・身頃】
Img_4169 Img_4164
ラグラン袖ぐりのカーブは伸びやすいので、薄芯をバイヤスに切ってアイロンで接着します。


【ダーツ】
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ダーツの先は丸く縫います。絹は仕事が如実に現れます。注意!注意!
Img_4166


【きりび取り】
Img_4178
仮縫いのために細心に作った“きりび”は、ミシン縫いの直前までには、毛抜きを使って抜いていきます。


Img_4165
↑↑脇縫いをして、昨日15.の袖作りをしました。
このあとが衿付けになります。

【ロールカラー】
Img_4163
バイヤスの表地(絹デシン)とバイヤスのベンクリーク芯で衿を作りました。

Img_4188
身頃に、なじみ良く衿付けのをミシン縫いをしました。

そして裏からは・・・。
Img_4186
4mmくらいの間隔で手マツリで、衿ぐりに留めていきます。
仕上げ近くは、手の作業がどんどん増えていきます。

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2007年12月 3日 (月)

オーダーメイドワンピース15.縫製 袖とカフス・マダムミコ

お客様のオーダーを作成中です。
前回.14縫製開始し、今回は、袖とカフスを仕上げました。

↓↓ラグランスリーブの袖山を縫ってアイロンで割りました。
Img_4179
袖口は縫い残して、カフスから繋がる開きになります。裏地は袖山を輪にしたので、袖口に小さなタックをつまんで、縫代を作りスラッシュ開きにしようと思います。


↓↓袖山と袖下が縫いあがったら、袖付けをします。
Img_4180
“しつけ”中です。
ラグランスリーブのカーブは身頃と袖ぐりと差が大きいので慎重にピン打ちとしつけをしました。

【カフス作成】
Img_4162
カフスはループ釦がけにしました。大きめ釦と横長ループで、案外掛けやすいんです。
カフスは角をとり丸いカーブにしました。


Img_4168
できあがり・・・。カフスは左右ですね。


【袖下の中綴じ】
Img_4183
表の袖下と裏地の袖下は縫代同士をしつけ糸でゆとりをいれて中綴じをします。


袖口にギャザーを細かく均一に寄せて・・・・。
Img_4185_2
袖とカフスができあがりました!!
次は、身頃とロールカラーを作ります。

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2007年11月26日 (月)

オーダーメイドワンピース 14.縫製開始・マダムミコ

お客様のオーダーメイドワンピースの縫製にかかりました。
前回 13.裏地裁断でした。

ハイウエストのスカート部分を裏地と表地とも一気にミシン縫いして、ロックミシンをかけ、仕上ました。その次は・・・
裾の折り返し部分にだけ、ベンクリークのバイヤス芯をいれます。
Img_4106
ベンクリークを3cm巾の正バイヤスでカットします。
3cm巾と、細いのは裾の折り返し部分だけに厚みを持たせるためです。


Img_4107
折り返しのど真ん中に、カットしたバイヤスのベンクリークを置いて、裾上がり線にしつけをかけます。
そのあとしつけから0.5cmくらい離して表から星止めをします。

Img_4108
ヘム(裾の折り返し)は5cmとりました。端をロックミシンで始末してからまつっています。
先ほどの裾のバイヤス芯は、裾の折り返しの中に隠れて見えません。
見えないところにこだわります。
違い?
裾の自然なふんわり感が出ます。長年着ていても洋服がくたびれません。
こんな目に見えない時間のかかる作業が、オートクチュールの洋服の品質の違いになります。

Img_4109
裾が仕上がって、ジャワ更紗のハイウエストのスカート部分ができあがりました。
裏地も縫って重ねて着せ付けています。


次に、身頃の裏地部分を縫いました。
ボディーのスカートの上に羽織ったら・・・。
Img_4111
出来上がりを彷彿とさせますね!

このあとは、絹の身頃を縫って、ロールカラーを作って付けて、袖口カフスをつけて、裏地と合わせて、上身頃とスカートを接いで、ファスナーをつければできあがります。
・・・と一気に行くといいのですが、オーダーでは中綴じや、細かい手作業などに結構時間を割きます。
さあ、どのくらいでできるでしょうか・・・。ちょっと考えてみましょう。
一人仕事でもきちっとした工程分析があると安心して無駄なく進むんです。

お客様(個人)のワンピースをかなりしっかり公開してしまいました。
縫製工程の全体写真はこの程度にしておきます。
仕上がりの画像のアップはお客様のご了解次第になります。
最後まで、見ていただけると嬉しいです。
では、次回の工程をお楽しみに!

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2007年11月20日 (火)

オーダーメイドワンピース 13.裏地裁断・マダムミコ作成中

お客様のオーダーを長期間かかって作成中です。
お待たせしてすみません。
仮縫い後の修正をして、前回 12.表地の本裁断が済み、裏地の裁断をしました。


裏地に【からアイロン】をかけました。
Img_4052
裏地って、さらさら、つるつるして気持ちがいいのですが、裁断も当然つるつるします。

【裏地の型入れ】
Img_4053
裏地が必要なパーツは、身頃とスカート、それにラグランスリーブになります。
型入れしています。


Img_4056
ラグランスリーブです。
表地のシルクは袖山を接ぎにしていますが、裏地は接ぎ無くし一枚にします。
縫い目をなるだけ避けて、アタリが出ないようにしたいからです。

【袖底の裏地のゆとり】
Img_4055
ラグランスリーブの袖ぐりの部分です。
袖の縫い代は表側の袖繰りにかぶさるようにつくので、長さのゆとり(1.5cm)が上の方向に必要になります。カーブを上の方に描きかえると、距離がたりなくなるので、巾の法で袖ぐりの長さ(1cm)も足しています。


さあ、ようやくすべての裁断が終了しました。
Img_4057

次回からは、縫製を開始します。
縫製はスピードアップを期待してください?!

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2007年11月 9日 (金)

オーダーメイドワンピース 12.仮縫い後の本裁断・マダムミコ作成中

お客様のオーダーを作成中です。
いろいろなことを並行して進めているので、前回 11.の解きとパターン修正から、また時間が経ってしまいました。

今日はいよいよ本裁断をしました。
まず、ジャワ更紗のスカート部分を修正パターンどおりに裁断します。
Img_3943

ハイウエスト切り替えの上の方までは、生地の用尺が足りず、接ぎになります。
Img_3937 Img_3934

↑↑柄の見え方をより良くするために当初の裁断とひっくり返したりしています。


スカートが裁断できて、生地の方から眺めると、生地の用尺が足りなかった部分がこのように見えますね!↓↓↓
Img_3938 Img_3939
生地の足りなかったのが、型紙の部分(白いところ)です。
ここに・・・。
↓↓
Img_3940
切り替えを重ねます。
ここがウエストのくびれになって、更に上のほうへも・・・。
↓↓
Img_3941
こんなふうに・・・。結構工夫しました。

どうでしょうか?
↓↓ 柄が自然に見えるでしょうか?
Img_3942


前後とも裁断し、ジャワ更紗のハイウエストスカート部分の本裁断が終了!
当初のイメージデザイン画を思い出してくださいね!
Img_3443
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さて、まだ続きます。
身頃は黒絹生地です。
Img_3946
ラグラン袖は肩部分が含まれるので、案外大きいパーツです。
絹の裁断は、つるつる動くので慎重にしています。

さて・・・。
Img_3947
前身頃、後ろ身頃、ラグランスリーブの前後と、絹の裁断も終わりました。
動きやすい生地の裁断が済むとほっとします~~。

でも、まだ!ロールカラーやカフスの裁断が残っていました。総裏のワンピースの裏地の裁断も!ロールカラーの芯のベンクリークや、カフスに使う接着芯の裁断も・・・。ラグランの袖付けも身頃に薄芯が必要かもしれないし・・・。いろいろ仕立ての研究もしないと。
やることいっぱい!
今日もここで時間切れになりました。
心を残して次回に・・・・。

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2007年10月29日 (月)

オーダーメイドワンピース 11.仮縫いの解きと型紙修正・マダムミコ作成中

お客様のオーダーを作成中です。
仮縫いが終わってから、リアルタイムに手をつける事ができない時間が過ぎました。
お客様に12月着用と確認してしまったので、つい急がずにいましたが、そろそろゆっくりとでもかからないと仕事と言うのは途切れると忘れてしまいます。

前回は 10.仮縫い が終わり、今日は、仮縫いのために組み立てたワンピースを型紙の修正を意識しながらほどきました。
Img_3777
仮縫い用のしつけ糸の手縫いの時に、止まりの糸始末をきっちりしすぎると、ほどきが妙に難しいものになります。返し針は大胆にする、玉結びは小さくしすぎないなどのちょっとした心がけで、ほどきはスルスルと進みます。

Img_3778

上身頃の黒絹布の部分とジャワ更紗のハイウエストスカート部分を分解中。


分解が終わったら~~。
Img_3779
ていねいに1パーツずつアイロンで元の形に戻します。
このときのアイロンは、最後の生地の地直しの意味もあります。

一方で、型紙の修正も終わりました。
Img_3780
完成型紙を、地直しが終わった布地パーツに載せました。
今日は、ここまでにします。実は他にも進めないと間にあわない仕事が・・・。
いろいろ並行してやっています。

さて、次回はいよいよ本裁断をします。裏地や芯地も揃えておかないとね!

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2007年10月20日 (土)

オーダーメイドワンピース 10.仮縫い・マダムミコ作成中

オーダーメイドワンピース前回 9.仮縫い組立 までゆっくりとした時間が流れました。
いよいよ仮縫いの日が来ました。
先に申しあげておきます。写真を撮り忘れました!
仮縫いに夢中で、しつけ糸の手縫いの状態、修正のシルクピン、などなど、気を使う事が多いせいか、ほっとしてお客様が着替えたあとで「あぁ写真・・・」

と言うわけです。
Img_3710
仮縫いを待つワンピースです。カフスは仮縫いではシーチングを使用しています。
実際は黒布になります。

仮縫いが終わりました。ホッとしたお客様とマダムミコ・・・。
Img_3711
「すみませ~ん、お洋服もってこちらに立っていただいてもいいですか?」
「はい。いいわよ」
ということで、こんな写真を撮りました。
普通丈の、大人しいシルエットの、上品な華やかな、素敵な!・・・
これを着て、華やかに踊られる・・・らしいです。
ラグランスリーブの袖下にゆとりがあるので、両腕が水平にあがります。踊れます!!

さあ、近日中(一ヶ月以内!)に仕上げます。

次回は縫製?いえいえ、手縫いを解いたり、型紙を修正したり、そんなにスイスイとは進みません。お楽しみに!?

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2007年10月19日 (金)

オーダーメイドワンピース 9.仮組立・マダムミコ作成中

  お客様のオーダーワンピースを作成中です。
前回 8.では“きりび”が終わりました。

この“きりび”は、しつけ糸2本を使って布地に数ミリ縫込み短く切って毛羽のように糸でつける印付けです。
印が消える事がない基本の印付けです。

このあと、この“きりび”の印を元に、仮縫いの準備をします。
Img_3644
スカート部分に使用するジャワ更紗を組み立てています。
前3枚接ぎ、後ろ4枚接ぎのセミフレアシルエットです。


Img_3645
ラグラン袖の袖山を縫い合わせてから、袖下を縫い合わせます。
袖のような長い筒の場合は、定規をさしこんで、表から押さえしつけで縫い合わせると簡単です。

Img_3646
身頃にラグランスリーブをつけています。
仮縫いのため、縫い代が多めについていて、折り返しが少々やりにくいのですが、合印を目安に正しい位置をとめていきます。

Img_3647
上身頃は、黒のシルク混のしなやかな素材使い、スカートは華やかなジャワ更紗です。
それぞれを組み立ててから最後に上下をあわせます。

Img_3648
ジャワ更紗の用尺の都合で、ウエストの辺りに接ぎがありますが、わかりますか?
ロールカラーもついて、仮縫いの準備が終わりました!!
一人仕事は、地味に静か~に進みます。
静か~~です。
こんな時間が大好き!


まだまだ続きます。次回はオーダーの山場?華やかな!仮縫いの工程です。
次回をお楽しみに!

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2007年10月15日 (月)

オーダーメイドワンピース 8.きりび・マダムミコ作成中

お客様のオーダーを作成中です。
デザイン画から立体裁断でバランスを確かめてパターンを起こしました。
ジャワ更紗と 前回 7. では黒別布も裁断できました。

オーダーでは仮縫いをしますので、全パーツ“きりび”をして、しつけ糸で手縫いで組み立てる作業があります。そう、今日はその“きりび”にこだわって詳しくご紹介しましょう。

Img_3634
しつけ糸2本取りで、仕上がり線に2~3cmおきに縫い目を続けていきます。

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洋裁学校などでは、ぐるりと縫い目が完成してから糸を切っていきますが、ここでは、スピードと、糸の無駄をなくすために、2~3針ごとに、糸を引きながら、6~7ミリくらいの必要な長さを残してチョキチョキと切りながら進めていきます。


Img_3637 Img_3638

言い忘れましたが、ご覧になって分かるように、型紙の上から縫って、切って~~。
型紙はするりと抜けますが、たまに切りびのしつけ糸が型紙にくっついて行くことがあってがっかりしますので、型紙と生地の間に手をいれ生地を押さえる様にしましょう。

さあ、ここからが緊張!!です~~。??
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糸は6mmほどしか表側にのこっていませんね。二枚合わせのパーツを開いてほんの数ミリの間を切り離します。

これが“きりび”です
Img_3640 Img_3641

ハイ、きれいに切っていきました(マダムミコ!!)??こうやってパーツを一周します。


Img_3642
黒別布全部のきりびが終わりました。


Img_3643
ジャワ更紗も、もちろんきりびしました。こんなにアップにしないと見えないので、写真はこの一枚です。
次は、このきりびを頼りに、手縫いで組み立てて仮縫いの支度が出来上がることになります。仮縫いのあとは型紙の修正、本当の裁断、縫製・・・・。こんなふうに長い工程で、しっかりとしたぜいたくな服作りをするのが、オーダーメイドです。
では、次回をお楽しみに!

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